京都 阿闍梨

仲間たちの京都旅行。

太夫に引き続き、この阿闍梨(あじゃり)にも遭遇する僥倖を得たそうです。

比叡山延暦寺の記録からも現代までに47人しかおられません。

皆様阿闍梨をご存知でしょうか?

阿闍梨とは、弟子の模範になるような位の高い僧侶のことを言います。

阿闍梨は、梵語のアーチャーリヤの音写で、日本語に訳すると軌範師、教授、正行という意味があります。

一般的に仏教阿闍梨と言えば、弟子を教える規範となる師であり、僧侶の階級の名称ということになります。

密教では、決められた修行を終え、伝法灌頂を受けた僧侶を阿闍梨といい、伝法灌頂の位を持っている天台宗真言宗の僧侶の総称になっています。灌頂の師とも言われています。

加行と授戒を経て伝法灌頂を受けた僧は、阿闍梨となって、弟子に伝法をすることができるようになります。これは伝法職位とも言われるものです。

両界曼荼羅の諸仏を供養する法会の導師で、勅旨という天皇の意思によって修せられる法界を執行します。

阿闍梨の実際

天台宗には阿闍梨の上に大阿闍梨という職位があり、千日回峰行などの難行苦行の修行を修めた僧侶だけに与えられる称号になっています。

千日回峰行とは

千日回峰行は、平安期に相応が始めたもので、百日回峰行を終えて、さらに選ばれた者だけが行うことができたといいます。

厳しい修行で、途中で続けられなくなったら自害するという決意で行うため、首をくくるための死出紐と両刃の短剣を持って行へ出ます。

千日回峰行は7年間にわたる修行です。7年間にわたり通算千日をかけて行います。

千日回峰行の実際

最初の3年間は1年のうちの100日間を行にあてます。1日30Kmを歩いて255カ所の霊場を礼拝して回ります。

次の2年間は1年に200日行うので、5年間で通算700日の修行を行うことになります。

700日を経過したら、9日間「断食、断水、不眠、不臥の行」を行います。これが終わらなければ、修行は次の段階へ進みません。

断食、断水の生理的な限界は、一般的には3日間程度と考えられていますから、大変な苦行になることがわかります。

その後、6年目に1年間に100日の行を行いますが、1日に歩く距離が60Kmと倍になり、巡礼場所も増加します。寝ずに歩く計算になります。

最後の100日は最初の1日30Kmの行に戻ります。1,000日間で歩く距離は、4万Kmに及び、地球一周に匹敵する距離になります。

修行を満行した僧侶は「北嶺大行満大阿闍梨」になります。比叡山延暦寺の記録では、47人の満行者がいます。

一般的に阿闍梨の職位を取ると伝法灌頂を終え、各本山で3年ほど務めを行い、その期間も含めて10年程度で一流伝授の資格が得られ、そこで弟子に指導ができるようになるとも言われています。

広告を非表示にする